理事長所信

1968年9月15日、草加青年会議所として創立され社団法人格、そして公益社団法人格を
取得し、昨年2018年に創立50周年を迎える事ができました。我々が今まで地域に目を向け
活動し続けてきた50年間は、先輩諸兄姉一人ひとりが地域に情熱を傾け、大切な歴史と伝統を
継承されてきました。これからもその歴史と伝統を引き継ぎメンバー一同、新たな時代の一歩を
踏み出します。

我が国では、少子高齢化や人口減少、首都圏一極集中の問題が一層深刻さを増し、地方都市の多くが過疎を免れるため、思考を凝らし、自らの住まう地域の活気を維持、または取り戻そうと躍起になっています。
しかし、それらの想いとは裏腹に、選挙の投票率は分母ばかりが増加し、地域を憂う想いも一極集中と言わざるを得ません。
このままでは人々の地域への無関心、地域とのつながりの希薄化は拍車を駆けるように進むばかりです。
これらの問題は私たちの住まうこの草加にも置き換える事ができます。
平成から新たな元号を迎える年であると同時に、我々公益社団法人草加青年会議所の新たな半世紀をスタートさせる本年、市民を未来への希望の兆しへと導くことが我々の使命と考えます。

我われ青年に求められている事、それは何十年も前から危惧されながら、時の流れと共に様々な要素が絡み合い、深刻化するこれらの問題に目を背けることなく立ち向かっていく行動力です。
我々草加青年会議所が中心となり率先して行動を起こす事で、地域の人々が繋がり、助け合いの心が醸成されるものと考えます。

扉の向こう側には希望があり、その扉から漏れる希望の兆し、その扉の鍵は、元来、人から人に手渡しで繋がれていました。
しかしながら、現代は情報に溢れ、自らの判断以前に見ず知らずの人々の賛否両論、数多の意見に翻弄され、鍵を受け取りに出向く機会を損失しているように見受けられます。
何故、鍵を受け取ろうとしないのか考えてみますと、それは「面倒」の一言に尽きるのではないでしょうか。
なぜなら、それは極論を申せば日常は面倒なことで溢れているからです。
しかし、本当は誰もが、面倒の見返りは「ありがとう」という感謝の言葉に集約されるということを知っているはずです。
一歩踏み出した先の繋がりの中で、人に支えられていることを感じ、人の温かさを感じ、そこに幸せを実感してほしいと考えます。希望への扉の鍵は「人情」であり、「助け合いの心」であり、地域で育まれるそれが「愛郷心」です。
「親切」と捉えるか「お節介」と捉えるか、人々の心の分岐点に立ち、方向を指し示します。

今、社会の変化は激しく、先の見えない未来に対応していく為にも、お互い助け合い、育て合う意識が必要です。
地域社会との接点を持ち、地域に関わる事で「愛郷心」が芽生えるのではないでしょうか。
勇気を持って一歩踏み出し、自分から寄り添い、相手の為を想い行動し、相手の心を動かすのです。
生きていく中で、人に支えられていることを感じ、育ったその地域や、人々に感謝する気持ちこそが「愛郷心」です。
人を育てる責任感と、繋がりを大切にして行くことで「愛郷心」が育まれるのです。多くの人々が「愛郷心」を育む事により、幅広い世代や行政、諸団体が関わり合い、この地域で子どもを産み育てたい、この地域でいつまでも暮らしたいと感じることが出来るのです。
自ら地域の為に行動する人々を増やし、愛郷心溢れる明るい豊かな社会を創造していく為に、運動に邁進して参ります。

専務理事
吾妻 祐志