理事長所信

【はじまり】

 願いが一つだけ叶うとしたら何を願うか、と問われれば「今日よりもよりよい明日を」と私は答えます。先が見えにくい人生において、明るい未来が約束されていれば、その希望一つで今を生き抜くことができると信じています。希望を持つためには自らによりよい変化を起こす事が必要です。その変化は同じ価値観を持つ、仲間と共に起こすことでより激しい変化となります。たとえ、一人で希望が持てなくても、仲間が集えば希望の種が芽生えるのです。私たちの役割は、常に希望を持ち、周囲に希望の種を蒔くことです。さあ、皆さん、誰もが誰かの明るい未来を願えるまち はじまりのまち 草加を共に創造していきましょう!

【新しい時代の幕開け】

 平成が終わり、令和の幕が開けました。平成では、日本という国はGDP総額が高く、治安が良く、長生きができる国でした。その反面、所得格差の拡大、国民の政治参加意欲の低下、高い自殺率と、社会に希望を持てない人も増えてきました。その結果、子育て世代の収入減少による、少子化による人口減少。健康寿命が延びたことによる、社会保障費の増大が社会問題となりました。これら全てが私達の子どもの世代まで影響を及ぼしている以上、危機感を通り過ぎた明らかな危険が目の前に迫っています。  令和が始まり、東京オリンピックを迎える本年、日本全体としては史上2回目の夏季五輪開催に沸き、海外からの観光客に対して、日本の文化を発信するチャンスが到来しています。また、時代の移り変わりと共に、ITを活用した信用創造により新しい価値観である、サブスクリプションなどの共有経済が生まれはじめました。人工知能の発達により、数年後にはなくなるであろう仕事という言葉も誕生しています。私たちは社会の変化に柔軟に対応し、新たな変化をよりよく活用し、明るい未来をつくらないといけません。  草加の地では、市制60年を過ぎ、青年会議所も創立50周年を超えることができました。歴史を振り返ると市の歴史と青年会議所の歴史では多くの共通点が見られ、松並木の保存から市民祭りと様々な事業を通じて草加青年会議所は市に貢献してきました。それは青年が声なき声を聴いて運動をした結果ではありますが、青年の力だけで活躍したのではありません。シニアをはじめとする青年に活躍の場を与える世代がいて、その支援を受けて青年は舞台に立つのです。現代において、シニアが青年に活躍の場を与え、多種多様な青年同志を繋ぐ組織は青年会議所だけなのではないでしょうか。困難があるからこそ青年は強く輝けます。青年会議所が活躍する舞台は整いました。舞台の幕を開けましょう。

【夢の出発点】

 日光街道で江戸から2番目の宿場であり、松尾芭蕉のおくのほそ道で旅の冒頭に訪れたと言われている草加は、東京に近いベットタウンとしての役割や獨協大学などの学術機関があることにより、新社会人や学生、子育て世代が移り住みにきてくれるまちです。その為、卒業や職場移動による市民の入れ替えが激しく、定住率が低いことが特徴です。また、市の草加市人口ビジョンによると2020年から草加市の総人口は横ばいからやや低下傾向に推移する可能性があると言われています。人口減少が深刻化する中で、流動人口も減少していくと草加に明るい未来はありません。特に、夫婦と子の世帯数の減少率が最も高いことから、子育て世代の定住環境の改善をすることが急務です。 移り住んだ市民にとって、夢への通過点である草加を、電車から眺める流れる風景のような存在から夢への出発点、成長のできる場所、チャンスを掴める地域として、環境を整備することで定着化を図ることができます。

【草加ブランドの船出】

 人口が減少する現状において、一人でも多くリーダーを発掘・育成していかないと明るい未来を築くことはできません。情報化社会の進化により、クラウドファウンディングやグラミン日本など、ITを利用することができれば、どんな環境の人でも、夢へのスタートができる基盤が整い始めている今だからこそ、スタートの先行事例を作り、夢の実現において、誰一人取り残さない環境をつくりましょう。 挑戦の結果には、成功と学びしかありません。成功と学びの価値観を私達で作り、成功の場合にはよりよいゴールへ、学びを得た場合はリスタートできる環境を創造していきましょう。草加に住むことで得られる経験を稀有なものにし、草加の子どもたちに社会に出た際のアドバンテージを与えられる環境を整えることが、草加のまちの魅力に繋がります。